実はスーパーでも手に入るような素朴な材料で作ることが出来るカヌレ。ですが、中々うまく焼き上がらなくて失敗が多いお菓子なんです。
目次
カヌレを綺麗に焼き上げるポイントはふたつ
こんな風に外はこんがり、中はふわもちっなカヌレを焼き上げるには
この2点が重要になってきます。では、ひとつずつ見ていきましょう。
仕込みは24時間前から始まっている
- 仕込み方に気をつける
- 焼成温度に気をつける
カヌレの仕込み方(工程)は実はとってもシンプル。ただし、綺麗に焼き上げるには加える液体の温度や混ぜ方が重要になってきます。
【カヌレのレシピ】
Annieフッ素加工のカヌレ型10個分(1つ90g)
- 卵黄 2個分
- グラニュー糖 260g
- 薄力粉 180g
- 牛乳 280g
- 生クリーム(35%)280g
- バビラビーンズ 1本
- ラム酒 20g
☆カヌレは仕込んでから24時間冷蔵庫で寝かせてから焼きます。そうすることで生地が馴染み落ち着くため、焼成時に爆発して型から溢れ出す失敗も少なくなります。
カヌレを仕込む前にやっておくべきこと
カヌレは仕込み始めから終わりまでノンストップでパパッとやってしまうのがおススメ。
そのための大切な事前準備として
- 牛乳と生クリームにバニラの中身とさや、砂糖の半量を入れ一度沸騰させ冷ましておく。なるべく膜が張らないように中火で。泡立てないよう木べらで混ぜながら。(卵黄に入れても凝固しない60度くらいが目安。)
- 薄力粉は振るっておく
失敗しないカヌレの作り方
事前準備が整ったら、仕込みに入りましょう。
【作り方】
①卵黄に砂糖の半量を入れて混ぜる。→②粗熱をとった液体類をゆっくりと混ぜながら①に入れる。ラム酒も入れる。→③振るった薄力粉を②に二回に分けて入れる。→網で濾してダマをとる。
※なるべく泡立てない!混ぜすぎない!
④密着ラップをして12~24時間冷蔵庫で休ませる。
焼く前は30分前には常温に
冷蔵庫から出してすぐの冷たすぎるカヌレ生地を焼くと、せっかく天板とオーブンを温めておいても生地に熱が入るまでに時間がかかり過ぎてしまいます。
そうすると型から生地が溢れ出たり、頭の上だけ焼き色が薄いおハゲカヌレになってしまったりします。
焼く前の大切な準備としては
- 型に薄く溶かしバターを塗っておく
- オーブンは天板ごと250度に予熱
- ボールを室温に戻しておく
型に振り分ける前にゴムベラで生地を泡だてないよう、混ぜてから使います。
カヌレの焼き方と温度
【焼成について】
我が家のオーブンは家庭用の電気オーブンで、型番はSHARP/RE-SS10Bで焼成しています。
天板ごと250度で予熱
250度→上段で10分
240度→上段で10分
前後ろを回転し
220度→下段で15分
アルミホイルをかぶせ
200度→下段で10~15分
※最初は高温で焼き、なるべく早く沸騰状態にもっていくのがポイントです。カヌレはプリンと真逆の考え方で中に「ス」を入れてあげる方がふんわりしたカヌレに仕上がります。
カヌレ作り方のポイントまとめ
【失敗しないコツ】
- 牛乳は60度くらいまで冷ましておく
- 粉は一番最後にいれ、そのあとはまずすぎない
- 生地はしっかり休ませる。最低12時間
- 焼く30分前くらいにボールを常温にだしておく
- 生地はすべて均等に入れる
- 気泡が入ってしまったら机の上でとんとんして気泡を消してから焼く
- 天板ごとオーブンにいれ250度に予熱しておく。
- なるべく構内の温度が下がらないよう液体を注いだ型をオーブンに入れる。
フッ素加工のカヌレ型はお値段もリーズナブルで型離れが良いため、初心者でも扱いやすいかと思います。
型はかっぱ橋「おかしの森」にて購入できます。こちらのページにも作りかたやレシピを掲載していただいておりますので、よろしければ合わせてご覧になってください。
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