8年間街場のパティスリーで働いてきた元パティシエがおすすめする製菓関連の書籍をご紹介。お菓子関係のお仕事の方は永久保存版です。

お菓子の歴史がわかる一冊

【お菓子の由来物語 】猫井 登

パティシエになる前、そしてなった後にもきっと気になる「このお菓子は何故生まれたのだろう…?」という素朴な疑問。

勿論お菓子の歴史は古く、諸説ありますがすごく興味深い内容で面白いです。マジパンの歴史も載っていますよ。

お菓子作りで失敗した。原因が知りたければこれ!

お菓子作りには失敗はつきもの。ご存知の方も多いかもしれませんが、お菓子作りは「製菓理論」という科学理論に基づいて成り立っています。その製菓理論をひとつひとつわかりやすく紐解いてくれている一冊。

パティシエ、お菓子教室の先生などお菓子関係のお仕事の方には重宝する書籍だと思います

【お菓子「こつ」の科学】 河田 昌子

パティシエのバイブル本

【味の美学】エーグルドゥース寺井則彦

こちらは元パティシエとして働いていた私が「めちゃくちゃ濃い内容ですよ!絶対買うべし」と心の底から思う素晴らしい一冊です。「何故、その作業をするのか?」「素材や風味を活かすためにどのようにしているのか?」レシピは勿論の事、パティシエとしての本来の手仕事とは!?を細かく説明してくれています。

(こちらの書籍が発売される際、私も製作準備や撮影に沢山関わらさせていただき、ものすごく勉強になりました。その時の経験は今でも人生の糧となっています。恐縮ながらスタッフの集合写真に私も掲載して頂いております…)

パティシエ界の巨匠の本

お菓子業界で知らない人はいないであろう、オーボンヴュータンの河田シェフ。

河田シェフのお店には私も関西在住時代から東京に来るたびに足を運んでいました。本場フランスを思わせるかのような伝統的なお菓子達。勿論このレシピ本にも惜しみなく様々なお菓子が載っています。材料は中々一般の方は手に入れにくいものもありますが本を読み伝統的なフランス菓子を研究してみるのも楽しいかと思います。

オーボンヴュータン河田勝彦の菓子【ベーシックは美味しい】

お菓子作りの深さを感じる一冊

お菓子作りはただ混ぜて、伸して、焼くだけじゃないんだ!と思い知らされる一冊。ひとつひとつの工程や順番、そして五感が大切だということを丁寧に説明してくれているレシピ本です。

【五感で創るフランス菓子】イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ弓田亨

同店の椎名眞知子さん著書、焼き菓子専門の本もおすすめです。(が、今は新品だと手に入りにくいかも。こちらは中古で見つけました。)

焼き菓子教室

フランス菓子店で働きたいなら

新版【洋菓子辞典】白水社

意外と知らない人もいるのかな?フランス菓子店ではレシピがフランス語表記のところが多いです。なんなら、道具や材料、作業の名前もフランス語で呼ばれていたり。

最初はびっくりしますよね?「え?フレーズ??」「パッ、パッパティシエール?」でも仕事で毎日使うわけですから、わからないと仕事出来ません。笑

そんな時にも役立つのがこちら!

フランス語からの逆引きも可能です。新作スイーツの名前やお店の名前をつける際にも役立ちます。

細工菓子に興味を持ったら

まずはこちらを見てくださいね。マジパン、シュガークラフト、飴、チョコレート様々な菓子細工が載っています。私はここだけの話、この本を見てマジパンのコンクールを始めました。

菓子の細工

【菓子の細工】柴田書店

マジパン細工に興味を持ったら

マジパン細工の本ってほんと、少ない!!(あ、ダジャレではないですよ。)

その少ない中でもおススメなのが小山シェフの

【marzipan】

【エモーショナルなマジパン】

小山シェフの世界観がぎっしり詰まっていてマジパン細工の基本や色付け、動物の作り方なども細かく書いています。さすが小山シェフ×柴田書店のクオリティー!!

マジパン作りやマジパン教室に興味がある方はこちらも見ていただけたら嬉しいです。

~おまけ~ 『お気に入りの製菓材料店』

私も常連です!!個人でお菓子作りの材料を買いたいときにおすすめのネットショップはこちら。

「cotta」と「富澤商店」コッタは製菓材料だけでなく資材や道具、お皿やケーキスタンドも豊富。富澤商店は12時までの注文で当日配送をしてもらえるので急いでいるときにも便利です。